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135 友達は大切 - te テズカプラニング コラム 3(新)

コラム1

135 友達は大切

3人の友人


米国のことわざに「人生には3人の友人が必要である」がある。その3人とは医者、弁護士、証券マンである。医者からは健康や命に関するアドバイスが得られ、弁護士からは人生のトラブルへの対処法の指導が得られ、証券マンからはお金の殖やし方や付き合い方などを指導してもらえると考えられる。


しかしこのようなアドバイスは友人としてではなく、仕事上の顧問契約を結んだ場合ではないだろうか。日常の生活を送る上で頻繁に医者や弁護士や証券マンに相談することは少ない。人生の節目や困ったときにおいては非常に心強い相談相手であるが、友人であれば気軽にまして無償で相談することは心苦しい。


例え仕事としての付き合いでも長い時間をかけ心を通わすことが出来れば、人生の友人と言われるのだろう。


もうひとつ「3人の友人」には理想の人、双子、鏡があげられる。「理想の人」は自分が将来なりたい人であり、憧れの存在でなる。「双子」は自分と苦楽をともにしてくれる人である。そして「鏡」はありのままの自分を認めてくれる人である。


先ほどの医者、弁護士、証券マンは必要な人かもしれないが、自分にとって都合の良い友人である。相手は自分のことを友人とは思わず、顧客としか思わないかもしれない。


それに比べ理想の人、双子、鏡は人生に必要な友人と思われる。友人との関係は一方的ではなく、互いに相手が求めるものを提供できるだろう。そうなれば生涯の友として付き合うことになる。


これまで意図的な友人作りは無かったと思われる。現在の友人を振り返ってみたらいくつかの分野に当てはまるかもしれない。友人は偶然にできるものだが、3人の友人を意図して友人作りを試みたら一味違う人生になるかもしれない。


退職理由は人間関係


セクハラ、パワハラ、アカハラなどハラスメントの名称を耳にすることが多くなった。ハラスメントとは嫌がらせや相手を不快にさせることなどである。


未婚か既婚かを尋ねるとマリッジハラスメントといわれ、面倒なことが起きないよう無視しているとモラルハラスメントといわれてしまう。仕事帰りに飲みに誘いもう一軒どうと気を利かせたつもりがアルコールハラスメントになる。なんとも人間関係が築き辛い世の中になったものかと思われるだろう。


そもそも嫌な相手の言動は全てハラスメントに該当するのではないか。嫌な相手の判断基準は当人にあるので、当人が良と感じるか悪と感じるかで判断される。同じ言葉をかけても相手次第で好感にも悪感にもとられてしまう。


面倒くさい時代になったものかと思われるだろうが、トラブルに発展すればますます面倒になるので、「触らぬ神に祟りなし」と「口は災いの元」を自分に言い聞かせたほうが良さそうだ。相手との距離は一定間隔を保ちそれ以上近づかないことを互いに尊重する。


かつて職場では上司の言うことには部下は仕事でもプライベートでも絶対服従であった。しかし年功序列制度が崩壊し、部下がいつまでも部下でいることが無くなった。

5年後にはどちらが上司か分からないので、今は部下だからといって先輩ずらした偉そうなことを言えなくなる。


退職理由のほとんどは「一身上の都合によりこの度退職します」である。一身上の都合といわれれば、それ以上踏み込まないかもしれないが、あえて踏み込めば原因は自分にあって他の人ではないように聞こえる。


自分だけが大きく変化して退職するなんてそうある話ではない。相手がいてその相手とどうしても折り合いがつかないので、大きな損失と知りながらも退職の道を選んだのだろう。退職理由の8割は人間関係のトラブルが原因といわれている。


人間関係の悪化が体調に表れ、もはや施す術が見当たらず退職を決意したと思われる。生きるうえで大切な仕事を犠牲にしなければならないほど、人間関係は大きなテーマである。


遠い親戚より近くの他人


年を取ると親は既に亡くなり、兄弟姉妹はそれぞれの家庭を築き子や孫が育っている。付き合いは親戚の法事と年賀状のやり取りだけかもしれない。かつて仲良く遊んだ兄弟姉妹の声を聞くことも少なくなった。


別に親の相続で仲違いしたわけではないが、両親ともに亡くなれば実家に対して足は遠のく。日頃接する機会が少なくなった親戚より、何かあったときに急に声を掛けられるのは近くの他人である。


田舎では庭に出て掃除、草取り等していれば近所の住人と出会うことがある。気が付けばどちらからともなく声を掛け合う。僅かな時間でも立ち話をすれば互いの状況を知ることができる。


これがマンションになれば居留守を決め込むのは簡単である。居留守を繰り返せば相手も状況を察し、あえて声をかけることはなくなる。回覧板は無言のままポストに放り込まれるだけである。


面倒くさいという感情から相手を無視することは簡単である。無礼なことをしたと感じつつも面倒くささから逃れられたという感情が相殺し平然でいられる。これを繰り返せば誰からも声をかけられなくなるのは当然である。


いつしか変わり者呼ばわりされるかもしれない。変わり者や面倒くさがりの人とはよほどの事がないかぎり関わりたくないものだ。区費の徴収、回り当番の依頼は仕方がない。これらも無視し続ければ、もはや村八分状態である。


変に強がってみても誰からも相手をされないのは寂しいものだ。学校や職場で嫌がらせの一種であるネグレクトである。田舎では笑顔で挨拶が出来なければ地域住民の一員として認められない。


付き合いにお金を費やす


心理学の研究で幸福感が最も高まる要因は「強固な人間関係」という実験結果が得られている。居住する地域や気候でもなく、経済的な豊かさでもなく、健康に恵まれていることでもなかった。


人の欲求の中に社会的欲求があり、社会に属し絆を作りたいという欲求である。社会的欲求ニーズが満たされると、喜びを生じさせるホルモンのオキシトシンが血中に放出され、不安感を鎮め、集中力を高めるといわれている。


さらに社会的絆は心臓血管系、神経内分泌、免疫のシステムを活性化するので、頭も身体も良く働くようになる。

試験勉強や論文作成などは一人でじっくり、コツコツ行いがちだが、複数人でワイワイと行うのが良いといわれている。複数人では担当する分野を分けることもできるし、一人で行き詰ることもない。友人とともに取り組めば、一人では諦めてしまうことにも新たな活力から乗り越えやすくなる。


これまで友人作りに気を使ったことがあるだろうか。学校、仕事、趣味、近所などから成行でなんとなく気の合った人と付き合いが始まる。その中からやがて生涯の掛け替えのない友になっていることがある。偶然の出会いから掛け替えのない友になるのは珍しい。


偶然の出会いから友人を探すより、もっと積極的に自分と気の合う友人を探してみてはどうだろうか。サークルや趣味を通じて知り合った友人とは長く付き合えると思われる。


賢いお金の使い方として「事に費やす」「他人に費やす」もうひとつが「集いに費やす」である。趣味を通じて生涯の友に出会えれば、互いの健康状態並びに幸福感を高め合えるだろう。





長野日報土曜コラム 平成29年11月25日掲載
有限会社テヅカプラニング 手塚英雄
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